2010.07.06 17:49 - 未分類
「最後の晩餐」
レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の
絵画として描いたもので、420×910cmのとても大きなものです。
映画でも2006年、トム・ハンクス主演の「ダ・ヴィンチ・コード」でも題材の一つとして取り
上げられていました。
絵画は当時食堂だった部屋の壁面に、一点透視図法を用いて部屋の様子が立体的に
描かれていて、絵画の天井の線と実際の壁と天井との境目がつながり、部屋が壁の奥
方向へと広がって見えるように意識的に描かれています。
一点透視図法の消失点(VP)は、中央にいるキリストの向かって左のこめかみの位置に
あり、この位置に釘を打ち、そこから糸を張ってテーブル、天井、床などの直線を描いた
様です。
この様に絵画を鑑賞する際に描き方や構図が分かればまた違った観点で楽しめるのでは
ないでしょうか?