株式会社インサイトホーム

インサイトホーム設計スタッフブログ 建築士のデザイン思考ノート

Home

2012.01.21 08:10 - 未分類

キジ島の木造教会建築

顕栄聖堂(プレオブラジェンスカヤ教会)
鐘楼
生神女庇護聖堂(ポクローフスカヤ教会)

顕栄聖堂は、まさに珠玉の建築と呼ぶにふさわしい。
22の玉ねぎ型ドーム、最上部は高さ37メートルのドームを持つ、
この木造バロックのイコノスタシスは圧巻です。

顕栄聖堂には暖房が無く夏季専用の教会であったので、
1764年顕栄聖堂に隣接する形で9つのドームを持つ生神女庇護聖堂が建造された。
1874年には鐘楼が建立され、
こうして160年の歳月を掛けて、
3つの木造教会建築によるアンサンブルが完成した。
これらの建築において最も特筆すべきひとつに釘をまったく使用していないことが挙げられる。
鉄以外の金属はおろか、目地さえも木から作るという徹底振りを無名の職人たちは示した。
また、様式の異なる複数の建築による空間構成はその後のロシア建築に大きな影響を与えた。

2012.01.20 08:34 - 未分類

遠近法「三点透視図法」

今日は三つめの三点透視図法の紹介です。
三点透視図法は二点透視図法の視線から少し仰角に(あるいは俯角に)
視線を移したときに見た対象物を投影する図法です。

たとえば建物を角から見上げた場合、左右の壁面は水平線上の
消失点1・2(VP)へと集約していき、上下の壁面は地面より上にある
消失点3(VP)へと集約していきます。

この図法は建物の迫力を出すのに適していますので分譲マンション
の販売促進用のパースによく使われます。

2012.01.19 17:33 - 未分類

東京ゲートブリッジ


江東区若洲と大田区城南島間(約8km)を
結ぶ東京港臨海道路の一部で、
全長2,933m(陸上部を含む)、
高さ87.8mのトラス橋である。
水面(荒川工事基準面、A.P.)から橋梁最上部の高さが87.8m、
海上を跨ぐ区間の長さが1,618m(レインボーブリッジの約2倍)で、
RC橋脚の上部に鋼3径間連続トラスボックス複合構造の
4車線道路が設けられています。

この様な形になった理由として、
羽田空港に近く航空機の運航ルート上にあるため、
橋の高さに制限(98.1m以下)が課されています。
また一方では、大型船舶の運航も見据え桁下の高さを確保したからです。
橋のコンセプトは「耐用年数100年を目指す橋梁」であり、
さまざまな最新技術が導入されています。
すべり型免震支承は、鉛直力・水平力をそれぞれ負担する支承から構成され、
橋梁中央部の2つの主橋脚部に2基ずつ並べて設置しています。
大地震などの際、既存の免震支承で支えられる水平力の3倍に達する7,000tのトラス重量を、
荷重支持板・バッファといった機能の異なる2つの支承を組み合わせることで解決されています。

2012.01.18 08:58 - 未分類

遠近法「二点透視図法」

今日は二点透視図法を紹介します。
二点透視図法は平行線(HL)と2つの消失点(VP)を
用いて作図します。


建物の外観パースにはこの二点透視図法がよく使われるので
みなさんも見慣れていると思います。
ちなみにこの中に人物を入れるとこうなります。

よく見ると平行線(HL)の高さにちょうど人の目があると思います。
これがアイレベルのパースと言います。

パースの世界では大人の身長は約170cm前後で
目の高さを150cmで統一されています。

2012.01.17 17:04 - 未分類

浜辺に巨大プール?

『サン・アルフォンソ・デル・マル』

世界で最も大きなプールとしてギネス登録されている
チリの首都サンティアゴのリゾート内にあるプール。
全長1,013m、面積約8万m²、水量250万ℓ、最深部の水深35m

小型ボートの航行も可能です。
浜辺の真横にこんな巨大なプールが必要なの?と思ったのですが
高波に飲まれたりサメに襲われりする心配がないので
南国ビーチを満喫できるということで
世界中の観光客から好評なんだそうです。
また、浜辺の真横にある理由として海水を利用しているからです。

2012.01.16 14:49 - 未分類

遠近法「一点透視図法」

遠近法は絵画や作図などにおいて、遠近感を持った表現を行う手法です。
目に映る像を平面に正確に写すための技法を「透視図法」といい
この図法にそって描かれたものをperspective(パースペクティブ)
略してパース(完成予想図)と言います。
透視図には大きく分けて三つあり
一点透視・二点透視・三点透視図法があります。

手始めに今日は「一点透視図法」を紹介します。
パースの世界では、平行線(HL)は一点で交わるです。
この点を消失点(VP)といいます。
当然、幾何学上では平行線は、どこまでも平行とされていて、絶対に
交わることはないのですが・・・
たとえば、平行で絶対に交わらないはずの線路の2本のレールは、
見た目には、遠い所で一点に交わっているように見えますネ!
理論上、交わらない2本のレールが、視覚的に遠ざかるにしたがって
2本の間隔がだんだん縮まり、パースの世界では最後には水平線の一点
で交わります。これが「一点透視図法」です。


一点透視図法は内観パースでよく使われます。

2012.01.13 14:06 - 未分類

大き過ぎるドア

種子島宇宙センターにある大型ロケット組立棟の扉

世界一大きなドアと言われています。
大きさは、高さ67.5m、幅27m

工場から搬入されたロケットを、
移動発射台上に組み立てて整備する施設。
当初はH-IIを1機整備できる構造だったが、
H-IIAの開発に合わせて北側へ増築し、
2機同時に整備できるようになった。

日本の衛星打ち上げ用ロケットは全てここから打ち上げられています。
話題になったハヤブサも、もちろんここで打ち上げられています。
また、世界的には広大な原野に発射台等の施設を点在させることが多い中で、
種子島宇宙センターは緑の山の中に施設が点在し、
発射台はサンゴ礁に囲まれた岬の突端近くに設置されており、
その絶景を誇って「世界一美しいロケット基地」とも言われています。

2012.01.12 10:42 - 未分類

古代出雲大社

お正月のテレビ番組で「緊急スクープ!!世界初公開… 夢の古代秘宝史上空前の大発掘SP」
を見ました。
その中で「古代出雲大社」の特集をしていて内容は平安時代に出雲には
16丈(約48m)の神殿が建っていたという。
■古代出雲大社復元図

当時の東大寺大仏殿の高さは15丈あったとされているので出雲大社の
神殿はそれを越える十六丈(約48m)はあったと想定されそうです。
高さ十六丈といえば、現在の15階建ての高層ビルに匹敵する高さには
驚きですね。柱の太さが1丈(3m)もあり、しかも9本の柱はそれぞれ、
3本の木を鉄の輪で1つに束ねってあって、まさに異様とも言える巨大さ・・・!!
高さ16丈(48m)の木造建造物など建築学の常識では不可能と思われてきたため、
『金輪御造営差図』に基づいて古代出雲大社の復元シミュレーションが試みられた。
シミュレーションを行ったのは、工学博士・福山敏男氏と建設会社・大林組プロジェクトチーム。
その結果、16丈の高さの高層神殿の建設が可能なことが実証されました。
<p>
現在、3本の木を束ねた巨柱の模型が拝殿の裏に置かれています。
さらに巨柱が埋まっていた位置が八足門の前に描かれています。
■拝殿の裏に置かれた巨柱の模型

■八足門の前に描かれた巨柱の位置

2012.01.11 15:08 - 未分類

世界最大級の地下放水路

埼玉県春日部市の国道16号直下・深度50mにある『首都圏外郭放水路』

シールド工法で建設されたシールドトンネルで、
延長約6.3km、内径約10m。
1992年(平成4年)度に着工し、
2006年(平成18年)度に完成。

地下トンネルから流れ込む水の勢いを調整するための調圧水槽は、
長さ177m・幅78mの広さがあり、
59本の巨大なコンクリート柱が林立している。
洪水防止のみを目的とし、通常時は水を取り込まず空堀状態で、
人も立ち入る事が可能な巨大な地下空間となっています。
この巨大水槽内の空間に整然と太い柱が立ち並ぶ様は一種の荘厳さを感じさせ、
あたかも地下神殿のような雰囲気を持つ。
このため、特撮テレビ番組やCM、映画等の撮影にも使用されています。

よく見ると型枠のセパの跡が全て均一に並んでいます。
型枠1枚からセパの位置まで細かな施工図があったんだと思われます。
それにしても美しいですね。

2012.01.10 08:45 - 未分類

中之島公会堂



大阪市中央公会堂は、大正2年春に着工し、述べ18万4千人
の職人と5年の歳月を経て大正7年10月に完成しました。
構造は鉄骨煉瓦造で、地上3階、地下1階建、敷地面積
5,641m2、建築面積2,164m2、延床面積8,425m2の規模をもつ、
ネオ・ルネサンス様式の建物でです。
2005年には私が所属する日本ア-キテクチュラル・レンダラ-ズ協会

http://www.jara-net.com/index.htmlの創立25周年を記念して企画された

JARA大賞「文化財建築を描く」パースコンペティションでこの公会堂
のCGパースを制作しました。

本来パースとは将来建つであろう建物を描くのですがこの「公募展」
では実際建っている建物をパースで表現しました。
幸いにも佳作をいただいた思い出のある作品です。

関連ブログ

Copyright © 2025 インサイトホーム設計スタッフブログ 建築士のデザイン思考ノート. All rights reserved.