遠近法「二点透視図法」
今日は二点透視図法を紹介します。
二点透視図法は平行線(HL)と2つの消失点(VP)を
用いて作図します。
建物の外観パースにはこの二点透視図法がよく使われるので
みなさんも見慣れていると思います。
ちなみにこの中に人物を入れるとこうなります。
よく見ると平行線(HL)の高さにちょうど人の目があると思います。
これがアイレベルのパースと言います。
パースの世界では大人の身長は約170cm前後で
目の高さを150cmで統一されています。
今日は二点透視図法を紹介します。
二点透視図法は平行線(HL)と2つの消失点(VP)を
用いて作図します。
建物の外観パースにはこの二点透視図法がよく使われるので
みなさんも見慣れていると思います。
ちなみにこの中に人物を入れるとこうなります。
よく見ると平行線(HL)の高さにちょうど人の目があると思います。
これがアイレベルのパースと言います。
パースの世界では大人の身長は約170cm前後で
目の高さを150cmで統一されています。
遠近法は絵画や作図などにおいて、遠近感を持った表現を行う手法です。
目に映る像を平面に正確に写すための技法を「透視図法」といい
この図法にそって描かれたものをperspective(パースペクティブ)
略してパース(完成予想図)と言います。
透視図には大きく分けて三つあり
一点透視・二点透視・三点透視図法があります。
手始めに今日は「一点透視図法」を紹介します。
パースの世界では、平行線(HL)は一点で交わるです。
この点を消失点(VP)といいます。
当然、幾何学上では平行線は、どこまでも平行とされていて、絶対に
交わることはないのですが・・・
たとえば、平行で絶対に交わらないはずの線路の2本のレールは、
見た目には、遠い所で一点に交わっているように見えますネ!
理論上、交わらない2本のレールが、視覚的に遠ざかるにしたがって
2本の間隔がだんだん縮まり、パースの世界では最後には水平線の一点
で交わります。これが「一点透視図法」です。
一点透視図法は内観パースでよく使われます。
種子島宇宙センターにある大型ロケット組立棟の扉
世界一大きなドアと言われています。
大きさは、高さ67.5m、幅27m
工場から搬入されたロケットを、
移動発射台上に組み立てて整備する施設。
当初はH-IIを1機整備できる構造だったが、
H-IIAの開発に合わせて北側へ増築し、
2機同時に整備できるようになった。
日本の衛星打ち上げ用ロケットは全てここから打ち上げられています。
話題になったハヤブサも、もちろんここで打ち上げられています。
また、世界的には広大な原野に発射台等の施設を点在させることが多い中で、
種子島宇宙センターは緑の山の中に施設が点在し、
発射台はサンゴ礁に囲まれた岬の突端近くに設置されており、
その絶景を誇って「世界一美しいロケット基地」とも言われています。
お正月のテレビ番組で「緊急スクープ!!世界初公開… 夢の古代秘宝史上空前の大発掘SP」
を見ました。
その中で「古代出雲大社」の特集をしていて内容は平安時代に出雲には
16丈(約48m)の神殿が建っていたという。
■古代出雲大社復元図
当時の東大寺大仏殿の高さは15丈あったとされているので出雲大社の
神殿はそれを越える十六丈(約48m)はあったと想定されそうです。
高さ十六丈といえば、現在の15階建ての高層ビルに匹敵する高さには
驚きですね。柱の太さが1丈(3m)もあり、しかも9本の柱はそれぞれ、
3本の木を鉄の輪で1つに束ねってあって、まさに異様とも言える巨大さ・・・!!
高さ16丈(48m)の木造建造物など建築学の常識では不可能と思われてきたため、
『金輪御造営差図』に基づいて古代出雲大社の復元シミュレーションが試みられた。
シミュレーションを行ったのは、工学博士・福山敏男氏と建設会社・大林組プロジェクトチーム。
その結果、16丈の高さの高層神殿の建設が可能なことが実証されました。
<p>
現在、3本の木を束ねた巨柱の模型が拝殿の裏に置かれています。
さらに巨柱が埋まっていた位置が八足門の前に描かれています。
■拝殿の裏に置かれた巨柱の模型
■八足門の前に描かれた巨柱の位置
埼玉県春日部市の国道16号直下・深度50mにある『首都圏外郭放水路』
シールド工法で建設されたシールドトンネルで、
延長約6.3km、内径約10m。
1992年(平成4年)度に着工し、
2006年(平成18年)度に完成。
地下トンネルから流れ込む水の勢いを調整するための調圧水槽は、
長さ177m・幅78mの広さがあり、
59本の巨大なコンクリート柱が林立している。
洪水防止のみを目的とし、通常時は水を取り込まず空堀状態で、
人も立ち入る事が可能な巨大な地下空間となっています。
この巨大水槽内の空間に整然と太い柱が立ち並ぶ様は一種の荘厳さを感じさせ、
あたかも地下神殿のような雰囲気を持つ。
このため、特撮テレビ番組やCM、映画等の撮影にも使用されています。
よく見ると型枠のセパの跡が全て均一に並んでいます。
型枠1枚からセパの位置まで細かな施工図があったんだと思われます。
それにしても美しいですね。
大阪市中央公会堂は、大正2年春に着工し、述べ18万4千人
の職人と5年の歳月を経て大正7年10月に完成しました。
構造は鉄骨煉瓦造で、地上3階、地下1階建、敷地面積
5,641m2、建築面積2,164m2、延床面積8,425m2の規模をもつ、
ネオ・ルネサンス様式の建物でです。
2005年には私が所属する日本ア-キテクチュラル・レンダラ-ズ協会
http://www.jara-net.com/index.htmlの創立25周年を記念して企画された
JARA大賞「文化財建築を描く」パースコンペティションでこの公会堂
のCGパースを制作しました。
本来パースとは将来建つであろう建物を描くのですがこの「公募展」
では実際建っている建物をパースで表現しました。
幸いにも佳作をいただいた思い出のある作品です。
『メトロポール・パラソル』
世界最古の木造建築物である法隆寺を筆頭に、
日本は木造の建物の多い国ですが、
世界最大のものがスペインのセビリアで昨年5月に完成しました。
もともとは駐車場にする予定でしたが、
ローマ時代の遺跡が発見されたことから
地下には考古学博物館、
地上階はショッピングセンターや多目的の広場となっています。
2階部分にはレストランやバーなどが設けられています。
建築面積:5000平方メートル
延床面積:12670平方メートル
階数 :4
建物の高さ:28.50メートル
総工費: 9000万ユーロ(約105億円)
柔構造とは、建築物に働く地震の力を柔軟な構造を用いて吸収することにより、
建築物の破壊を防ぐ構造のことです。
地震の多い日本に1,000年以上立ち続けている例もある五重塔の構造がよく取り上げられます。
耐震性の高い塔の構造は「柔構造」の理論を用いており、
近年、日本はもちろん世界の超高層建築に採用されています。
但し、日本古来の五重塔や三重塔が持つ構造に関しては、
まだ工学的には解明されていないそうです。
その、心柱が独立していて他の構造体と接していないという構造の耐震性に関しては、
忠実に再現された模型を使った耐震強度実験も行われているが、
それでも、そのメカニズムは未だ明らかになっていません。
これだけ科学が進化しているのに分からないのは不思議ですね。