超高層マンション
今日は高層マンションを紹介します。
■勝どきビュータワーの完成予想図
7・8年ほど前に制作した東京都中央区「勝どきビュータワー」のCGパースです。
地上55階建 地下1階から4階までは児童館・認可保育園を始め、
スーパー・飲食店・マッサージ店などの生活利便施設が揃っています。
完成写真と見比べるとデザインは大分変わっていますね。
このマンションは賃貸物件でしたが最上階の家賃は
いくらなのか気になります。
ジーン・ギャングという女性が設計した超高層建築
ミシガン湖を含む五大湖周辺によく見かける筋の入ったライムストーンの重層からインスピレーションを得て、建物全体のイメージを組み立てたという。
有機的な線を描く各階に設置された何層ものバルコニーは、光と影が立体的な動きを与え、打ち寄せて引き返してゆく波のリズムを生み出しています。
しかし単に美しい、という外観だけではなく、太陽光線をいかに有効に取り入れ、かつ不必要な直射日光を避けるかを充分に計算された設計になっています。
また、バルコニーを建物部分から突出させた分、アクアタワーに住む人々誰もがバルコニーからミシガン湖やシカゴ中心地の眺望絶佳を存分に楽しめるよう工夫がなされています。
前回はフランク・ロイド・ライトの落水荘のLEGOを紹介しましたが
今日はライト直筆のスケッチパースを紹介します。
落水荘の建主は実業家エドガー・カウフマン。
当時のアメリカのデパート「カウフマンズ」のオーナーでした。
建主のカウフマンはこのスケッチを一目見るなりライトに不満をぶつけた。
「滝の上に家を建てるなんて聞いたことがない。私が建てて欲しいのは滝を眺める家だ。」
ライトは云った。
「そんなことを云っているようではあなたはこの建築に値しない。」
カウフマンは押し黙ってしまった。
周りはどうなることかとハラハラするばかり。
するとライトは諭すように云った。
「カウフマンさん。滝を眺めるのではなく、滝と共に暮らすのです。」
ライトの頭の中には既に滝と共に暮らす家族の物語が出来上がっていたのでしょう。
それにしても建築家がここまでのパースが描けるとは驚きです・・・。
前回は東京スカイツリーを紹介しましたが、今日は世界で計画中の
超超高層ビルを紹介します。
■ドバイ・シティ・タワー(2,400m)
アラブ首長国連邦の首都ドバイに建設される予定のドバイ・シティ・タワー。
400階建てでタワーの土台部分の一部はクルーズ船の停泊地となる予定。
■ナキール・タワー(1,400m)
こちらもアラブ首長国連邦のドバイに建設される予定の超超高層ビル。
最初の計画では高さ1,600mになる予定が2007年に1,200mに変更、
翌年に1,400mに変更されました。
このビルは既に建設が進められているんですが、基礎の段階で原油価格の低迷を受け
2009年に工事が中断。
さらにドバイショックが起きたため工事の再開は未定になっています。
■ブルジュ・ムバラク・アル=カビール(1,001m)
クウェートのスビヤに建設を予定しているビル。完成予定は2016年。
ブルジュ・ムバラク・アル=カビールはマディナ・アル=ハリールの
計画中の大規模な再開発地の名称。
日本では地震が多いので中東のような高いビルは建てれませんが、
バブル期には上記のようなかなり大規な高層ビルの計画がいくつも
存在しました。
景気の良いところには景気の言いはなしがあるみたいですね。
ブルジュ・ハリーファは、アラブ首長国連邦ドバイにある、
世界一高い超高層ビルで全高828m、160階建て。
2013年完成予定のワールドトレードセンター、目下建設凍結中の
シカゴ・スパイア(シカゴ)などの超高層ビルは、発表当初世界一
の高さの記録を更新すると言われたが、ブルジュ・ハリーファは
それらの記録を先行して塗り替えました。
2011年12月16日から公開されるトム・クルーズ主演
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
ではこのブルジュ・ハリファで撮影が行われました。
スタントマンを使わず、すべて本人が命綱1本でアクション
をやりとげた。恐るべしトム・クルーズ。
隅研吾さんの現在進行中のプロジェクトでスペインの
『グラナダ・パフォーミング・アーツ・センター』があります。
主にオペラに使われる予定の建築は、
ハニカム構造をそのまま客席に取り入れ、
ゆがんだ蜜蜂の巣のひとつひとつの箱に座席がある形状になっています。
また、音響に問題がなく音響がよいのであれば、
従来のホールにどうしても生じる、
客席によって見やすい、見にくいといった差が大幅になくなるかもしれない。(隈さん本人の解説より)
パースを観ただけで凄いと思い紹介しました。
完成形がどの様になるのか楽しみです。